恵方とは?恵方巻の由来は?
恵方とは陰陽道でいう福の神・歳徳神(としとくじん)がいらっしゃる場所のことを表します。歳徳神は美しい姫神であることから幸運や金運を司り、そのため、その方角に向かって行う事柄は万事が吉とされています。
この歳徳神は毎年いらっしゃる場所が変わるので、恵方も毎年変わるのです。
また、別名は年徳(としとく)、年神様(としがみさま)、や正月様などとも呼ばれているそうです。
恵方巻の由来ははっきりとはしていないのですが、江戸時代の大阪の商人が商売繁盛・無病息災を願って食べたのが由来という説があるそうです。
また、恵方巻きを鬼の金棒と見立てて厄除けの意味で食べていた風習という説もあるようです。
恵方巻はいつ食べるの?食べ方は?
恵方巻は節分に食べます。節分とは、季節が始まる日(立春)の前日のことを示します。基本的には2月3日前後となります。
ご参考までに2025年までの日付です。
恵方巻の食べ方にもいろいろとルールがあるので、こちらにご紹介します。
1、 恵方巻を食べるときに神様がいらっしゃる方角を見て食べます。その間はその方向だけ、よそ見をしてはいけません。方角については後程ご紹介します。
2、 恵方巻は必ず切り分けずに一本食べます。なぜなら、切り分けてしまうと、神様との縁も切れてしまうといわれているからです。
3、 恵方巻を食べるときは話さずに黙って食べます。話していると運が逃げてしまう
からです。食べ終わるまで黙って食べないと、ご利益を得ることが出来ないとされています。そして、願い事を思い浮かべながら食べるとその願いが叶うといわれています。
4、 恵方巻は一気に食べましょう。途中で休んだりすると、やはりご利益がなくなるそうです。
恵方巻を食べる方角とは?
恵方は、十干(じっかん)という中国から伝わった暦にもとに決められています。
恵方とされる方角は16方位中、4つの方角しかないそうです。
1、北北西やや北(右)。
2、南南東やや南(右)。
3、西南西やや西(右)。
4、東北東やや東(右)。
ご参考までに2025年までの方角です。
恵方巻の具材は?
恵方巻はただ好きな具材を入れているのではなく、決まりがあるのをご存知でしたか。
そしてその中身の具材にはそれぞれ意味があるのです。具材は7種類あり、縁起の良い七福神にちなんでいて、食べて縁起を担いで邪気を払うものとされているのです。
・卵焼き=大黒天さま
⇒ 黄色は金運アップ
・あなご・うなぎ=寿老人さま
⇒ 身の長いあなごやうなぎは「永続」を象徴
・かんぴょう=弁財天さま
⇒ 弁財天のはおる羽衣が長いかんぴょうに似ている
・きゅうり=恵比寿さま
⇒ 九の利を得て商売繁盛
・しいたけ=福禄寿さま
⇒ 大きな耳たぶはふっくらと炊いたしいたけ
・高野豆腐=毘沙門天さま
⇒ 原料である大豆は邪気を取る
・桜でんぶ=布袋さま
⇒ 幸せを連想する桜色
まとめ
恵方の意味や由来から恵方巻の食べ方や具材までご紹介しましたがいかがでしたか。
節分の日にはぜひとも利益を受けるために恵方を向き、心の中で願い事を唱えながら7種類の具材が入った恵方巻を黙々とかぶりつきましょう!
良いことがありますように☆彡