夏至ってなに?由来や風習や食べ物は?


6月の下旬あたりにカレンダーや手帳では目にしている「夏至」。そしてニュースでも取り上げられているのでご存知な方は多いと思います。とはいえ、6月の梅雨の時期にあたるので、「え?まだ夏始まってないよね・・?」なんて思いますよね。
そして、春分の日や山の日などのように特定の日付が決まっているわけではなく、夏至の日のための算出方法があるのです。
ここでは夏至の由来や時期、そして風習や食べ物について紹介していきます。

夏至とは?

夏至とは一年の中で最もお昼の時間が長い日です。つまり日照時間が最も長い日です。
二十四節気の1つで、10番目の節気になります。

地球はクルクル回りながら太陽の周りをぐるっと一周しています。太陽を1周している間に地球は365回も回っているのです。そのため1年が365日となることがわかります。二十四節気とはこの365日をもっと細かく24個に分けて区切ったその節目のことです。そしてその節目に季節の名称を割り当てています。その1つが今回の「夏至」です。
夏至とは逆で一年の中で最もお昼の時間が短い日が冬至です。
夏至と冬至のお昼の時間を比べると5時間弱もの差があるそうです。

 

夏至はいつ?


夏至は6月21日になることが多いのですが、20日や22日になることもあります。
ちなみに2018年は6月21日で、それ以降は以下となっています。

2019年の夏至6月22日
2020年の夏至6月21日
2021年の夏至6月21日
2022年の夏至6月21日

 

算出方法


では、夏至の日はどのように算出されているのでしょうか。
と専門的にいうと、以下の数式があります。
夏至の日 = INT(22.2776+0.241669*(Y-1900))-INT((Y-1900)/4))
※「Y」は、夏至の日を求めたい年の西暦。「INT」は( )内の小数点以下を切り捨てる。

上記ですが、「なんじゃこれ?」と思われる方が多いはず。なので、もっと簡単な方法をお教えします。
その方法とは、西暦を4で割った余りで判別されます。
夏至の日は:
*余りが0、1、2の場合は6月21日
*余りが3の場合は6月22日

例えば2018年であれば、2018を4で割ると504 余り2なので、6月21日となります。

夏至の風習


日本には、古くから伝わる伝統行事として三重県伊勢市二見町で行われている夏至祭があります。それは「二見興玉神社」の夏至祭です。
二見浦には夫婦岩があり、一年のうちで、最も太陽のエネルギーがあふれる夏至の日に、夫婦岩のちょうど真ん中から差し上る朝日を浴びながら禊(みすぎ)を行います。昔からこの領域の水は神聖なものと考えられていました。
そのお祭りの様子を以下の動画にてご紹介します。


また、最近では全国的に広がっているイベントもあります。「100万人キャンドルナイト」というイベントで、
夏至(冬至)の夜の2時間、照明を消してろうそくの灯りで過ごすというものです。
省エネ、環境の保護の意味もありますし、夏至や冬至という機会に、蛍光灯やLEDの明かりを消して自然(夜の暗さ)に敬意を表することにもなります。
灯りを消すことによる省エネになるだけではなく、時の流れをゆったりとリラックスもできますね。

夏至に食べるものは?

ここでは地域によって残っている風習や行事食を紹介します。

•関東地方

新小麦で作った焼き餅。この時期は小麦がたくさんあることから、小麦を使ったお餅を神様にお供えして五穀豊穣と願ったとされています。
•島根県、熊本県の各郡 ⇒ 小麦で作った団子やまんじゅう。
•大阪近郊 

タコ(夏至から半夏生まで)。夏至がちょうど稲を受ける時期のため、8本足のタコは稲が八方に伸びるように、また農作物がしっかりと根付くようにという意味で縁起がよいとされていました。
•京都府

水無月というういろうの上に甘く煮た小豆を乗せた和菓子。小豆には厄払いの意味があり、毎年6月30日には半年の穢れを祓うための「夏越の祓」という神事が行われます。
•愛知県

無花果田楽を食べる。無花果を半分にカットし、その上に田楽味噌を塗って焼いたものを食べる習慣があるそうです。

海外での夏至は?

日本では風習として神様にお供え物をすることが多いですが、海外ではどんな様子なのでしょうか。

 

フランス

 太陽に感謝をするという意味を込めてあちこちの街中で音楽が鳴り響きにぎわいます。フランスのオーベルニュ地方の音楽祭の動画をご紹介します!

 

ラトビア

 ヨーロッパでは夏至を愛の象徴の日ともされていて、恋人と巡り合える日という言い伝えがあるそうです。
こちらではラトビアでの夏至祭でカップルが楽しそうに踊っている動画をご紹介します!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
夏至は一年で一番お昼の時間が長いのですが、一番暑いというわけではありません。夏至が終わってようやく夏が到来しますね。ぜひ行事食を味わいながら長い日照時間を楽しんでください♪

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